清涼飲料自動販売機の今夏の節電対策

 一般社団法人全国清涼飲料工業会は、今年の夏季においても、業界として自主的に節電対策に取り組んでいくと発表した。

 飲料自販機はこれまでも7月~9月については、最も電力消費の多い時間帯である午後1時から午後4時までの間は冷却機能を停止し、また、屋内設置自販機は24時間消灯を行うことで、積極的な節電協力を行ってきた。

 今夏においても節電の協力が必要な地域及びその期間・時間帯において、設置先である顧客の理解を前提に、「冷却機能の輪番停止」などの節電対策を検討していく。

 飲料業界では1991年から自販機の電力削減に注力し取り組んできており、出荷機1台当たり年間消費電力量は、直近20年間で約70%の削減を実現している。
 またこの間、業界として「ピークカット機能」や「部分冷却/加温システム(学習省エネ機能)」の導入、また真空断熱材の技術改良などに取り組み、更には「ヒートポンプ式自販機」を積極的に導入(現在では約80万台が設置され、飲料自販機の3割を超えるまで普及)してきた。この結果、2009年に業界が新たに打ち出した「自主行動計画」の短期目標(2005年~2012年:2005年比で総消費電力量を37.1%削減)は1年前倒しで達成できる見込みとのこと。

 また、自販機は必要な時に手軽に購入出来る利便性に加え、震災等の災害時において水分補給を担うライフラインとしての機能も果たしており、全国の自販機のうち、約2万2千台の「飲料無償提供」する機能を備えた自販機がある。この他にも災害情報を発信出来る「メッセージボード」を搭載した自販機、商品を購入するとその代金の一部が環境保全や様々な支援活動に充てられる募金タイプの自販機などもあり、近年、飲料提供以外の面でも社会への貢献を促進している。

タグ

2012年5月29日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ニュース

このページの先頭へ