大日本印刷、太陽や照明の光を効果的に反射・拡散させ節電効果を高める金属パネルを開発

 大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、オフィスビルやホテル、鉄道の駅や車両、商業施設その他の内壁や天井、照明ユニットなどに最適で、自然光や照明光を映りこみなく効果的に反射・拡散させる省エネ型の金属パネル『高反射光拡散 エリオ』を開発し、6月7日に販売を開始したと発表した。

 近年、省エネ意識の高まりや電力供給に対する不安から、企業や公共施設はできるだけ自然光を取り入れたり、照明を間引いたりするなどの節電対策を行っているが、節電による照度不足のために快適性や安全性が損なわれる事例も発生している。
 また、消費電力が低く寿命が長いLED照明については、指向性が高いために場所によって明暗差が生じやすいという課題があった。

 今回、これらの課題に対してDNPは、内壁や天井などに使用することで自然光や照明光を効果的に反射させ、間接光を空間の隅々まで拡散させて照度を上げることで省エネを実現する機能性金属パネル『高反射光拡散 エリオ』を開発した。

 同製品は、表面に施したDNP独自の微細な凹凸が光を効率的に反射し、広範囲に間接光を拡散させる白色の金属パネルで、鋼板のほか、アルミやステンレスをパネル基材とした製品もあり、建物の内装用途に加え、軽量が求められる鉄道車両の内装などにも最適である。
 また、建築基準法で定められた不燃材料認定を取得しているほか、鉄道車両用材料燃焼試験においても不燃性判定を取得しており、東北新幹線で「はやぶさ」等として運行されているE5系車両の天井にも採用されている。

 同製品の特長は以下の通り。

・光を高反射・高拡散させる機能によって少ない光で広範囲の照射が可能で、場所による明暗差を低減するとともに、従来の内装用金属パネルと比較して10~13%程度の省電力を実現する。

・指向性の高いLED照明でも、映りこみなくパネル表面の広い範囲に光を分散させて反射させるため、柔らかな間接光が得られる。
・微細な凹凸の表現により、金属パネルでありながら温かみのある手触り感を有する。

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2012年6月11日 | コメント/トラックバック(0) |

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