住友スリーエム、遮熱性能・ガラス飛散防止性能を揃えた、日本初の「CPマーク」対応の窓ガラス用フィルムを発売

 住友スリーエム株式会社は、6月下旬より「防犯性能の高い建物部品」に認定され、「CPマーク」(Crime Prevention=防犯)に対応した窓ガラス用遮熱フィルム、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム Nano80CPの販売を開始すると発表した。
 日本初の「CPマーク」に対応した遮熱性能、ガラス飛散防止性能を有した窓ガラス用フィルムとなる。

 新製品の3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム Nano80CPは、3M独自の薄膜積層技術を用いた、特殊ポリエステルのフィルムを200層以上積層した多層構造のフィルム。
 窓ガラスに貼付することで、暑さの原因になる太陽光線の赤外線を90%以上、紫外線を99%以上カットするため、空調負荷の低減と窓際の快適性を実現し、併せて室内の家具や調度品などの褪色を抑制する。
 高い遮熱性能を実現しながら、可視線透過率84%を実現しているため、ガラスに貼付してもガラス本来の持つ透明性を損なわないのが特長となっている。

 同製品は従来の反射タイプの遮熱フィルムのように金属膜を用いていないため、携帯電話などの電波環境に影響を及ぼさず、また、JIS規格のガラス飛散防止性能も満たしており、人体衝突や地震などによりガラスが割れた際のガラス片の飛散を抑制する効果がある。

 さらに同製品は、Nanoシリーズが持つ「遮熱性能」「飛散防止性能」に加え、フィルムの引き裂き強度を向上したことで、「防犯性能の高い建物部品目録掲載基準の防犯性能試験」に合格し、「防犯性能の高い建物部品」に登録されており、住宅などの窓ガラスから侵入する際の代表的な手口である「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」に対し、貫通に要する時間を長引かせる効果が期待できる。
 付帯条件を満たすことで「CPマーク」(Crime Prevention=防犯)を表示することが可能となる。

 同製品の設計施工価格は1m² あたり税別29,000円とのこと。

※「防犯性能の高い建物部品」とは
 警察庁、国土交通省、経済産業省および関係する民間団体で構成される「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」では、防犯性能試験において5分以上侵入を防ぐことのできるものを、「防犯性能の高い建物部品」と定め、その目録を公表しており、[防犯性能の高い建物部品目録]に掲載された部品には、「CPマーク」(Crime Prevention=防犯)表示することができる

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2012年6月14日 | コメント/トラックバック(0) |

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