JFEエンジニアリング、既存ビルの水蓄熱空調に利用可能な蓄冷パックを発売

 JFEエンジニアリング株式会社は、蓄冷性に優れた素材「ネオホワイト」を既存ビルの水蓄熱空調に利用できる蓄冷パックの販売ならびにそのエンジニアリングサービスを開始したと発表した。

 ネオホワイトは同社が開発した素材で、7℃程度の温度で固体化しその際に水の2倍の冷たさを蓄えるという優れた蓄冷性を持っている。
 「ネオホワイト蓄熱空調」は、ネオホワイト溶液を熱媒体とする空調システムで水の2倍以上の蓄冷ができ、夜間に蓄えた冷熱を放出することで冷凍機などの機器の昼間消費電力を低減する。建物全体のピーク時使用電力を最大10%程度削減できる省電力効果の高い新空調システムとして、すでに各地で実用化されている。

 今回同社が商用化した蓄冷パックは、既存のビルにおいて、その優れた蓄冷性を容易かつ経済的に利用するために開発したもの。ネオホワイトを封入したパックを既存の「水蓄熱空調」の水槽内に設置することで、水を循環するシステムを維持し配管の付け替えなどを要することなく、容易に「ネオホワイト蓄熱空調」と同等の省電力効果を得ることが可能。

 同社は、今回の蓄冷パックの販売にあたり、水槽内への設置数や配置方法、既存設備改良などのエンジニアリングも行う。

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2012年4月26日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ニュース

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