NEC、エネルギー使用量の“見える化“機能を標準装備した中小規模向けビルオートメーションシステムを販売開始

 日本電気株式会社(NEC)は、建物の電力・照明・防災等の設備を安全かつ効率的に運用するビルオートメーションシステム「Butics(ビューティクス)」シリーズにおいて、中小企業のオフィスビルや店舗など中小規模ビル向けのラインアップを追加し、「Butics-300Ns」として販売を開始すると発表した。

 同システムは、中小規模ビル向けの手軽なシステムながら、大規模まで対応する一般ビル向けの「Butics-NXシリーズ」では別売のエネルギー使用量の「見える化」機能を標準搭載し、導入時から節電対策に活用できる。
 また、既存の小規模ビル向けシステム「Butics-100Ns」の機能を拡張し、100Nsに比べ、操作・表示画面のカスタマイズ機能を強化し、電力管理点数を約3倍に拡大することで、よりきめ細かい管理も可能とした。

 昨今、電気料金値上げに向けた対策として、中小企業では、さらなる節電への取り組みが、必要不可欠となってきている。特に、中小規模のビルでは、手動でスイッチON/OFFなどを行っており、大規模ビルと比べ設備の自動制御を行っているビルが少ない状況となっており、自動化導入による節電効果が見込まれている。
 同システムは、このような背景・ニーズを受けて、節電対策を行いたい中小企業や店舗向けに販売されるもの。

 同システムの特長は、以下のとおり。

1.見える化機能により節電計画の立案が可能
 熱源(ボイラー、ヒートポンプなど)、動力(モーター、ファンなど)、照明等の分類別に消費電力の比率を表示(見える化)できるため、効果的な省エネ対策の立案が可能。また、CO2排出量への換算可能で、CO2削減計画の効率化にも貢献。

2.電力使用制限による節電対策が可能
 見える化機能で得られた情報を基に、電力カットする優先順位を決めて、目標とする使用電力量を設定することで、目標値を超えそうになった段階で、電力の使用制限をかけることが可能。これにより、全体の使用電力量を一定に抑える節電対策が可能。

3.コンパクトで経済性の高いシステム構築が可能
 導入環境に合わせて最大管理点数274点までの入出力(I/O)ボードを実装した状態で提供。設備画面作成ツールなど、企業が利用するシステム管理情報の作成ツールを搭載し、導入後にユーザ自身で電力管理点や設備画面の追加/変更が可能。

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2012年5月21日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ニュース

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