伊藤忠、つくば市で国内初の街路照明スマート化システムを運用開始

 伊藤忠商事株式会社は、国内初となる街路照明のスマート化システムを、つくば市にて運用開始すると発表した。

 先端技術を活用して街路照明のスマート化を行うことにより、消費電力及び二酸化炭素排出量の削減と、街路照明の運用保守管理の効率化を目指す。

 つくば市では、環境省「チャレンジ25地域づくり事業」の委託事業として、同システムを導入することによる消費電力及び二酸化炭素排出量の削減効果の検証を、市内の中央公園及び筑穂地区の街路照明合計93本で、8月6日から開始した。
 同システムでは、街路照明一灯毎に電力線通信(以下「PLC」)が可能なPLC対応通信機器を取付けることにより、電力線を通じたデータの送受信を可能とし、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のクラウドプラットフォームに構築したシステムよりインターネットを通じて照明の制御及び監視を行うことができる。

 つくば市において、同システムの対象となる照明は以下の合計93本となる。

①中央公園
 既存水銀灯の街路照明21本を、45%から100%まで連続調光行うことができる岩崎電気株式会社製のLED照明に交換し、同システムに対応したPLC対応通信機器を実装。

②筑穂地区
 既存高圧ナトリウム灯の街路照明36本に100%と50%の2段階の調光機能を有した安定器と、同システムに対応したPLC対応通信機器を実装。
 また、既存高圧ナトリウム灯36本を、25%から100%までの連続調光を行うことができる岩崎電気株式会社製のLED照明に交換し、同システムに対応したPLC対応通信機器を実装。

 街路照明のスマート化により、遠隔地より照明1本単位で点灯・消灯、調光等の制御を行うことができるだけでなく、遠隔地より登録したスケジュールに従った自動制御が可能となる。
 また、消費電力、電流値、電圧値の計測、不点や累積点灯時間等を正確に把握できるため、街路照明の維持管理業務の効率化を実現することも可能となる。

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2012年8月7日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ニュース

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